キイロハギの飼育方法「餌、混泳、病気対策など飼い方の徹底解説」

海水魚
スポンサーリンク
キイロハギ Lサイズ(1匹)
出典:charm

キイロハギは映画「ファインディング・ニモ」で歯科医院の水槽で飼育されている「バブルス」という役で登場した魚で、明るい黄色が美しく温和でチャーミングな愛らしさから人気の高い種です。水槽内でも鮮やかで濃い黄色は存在感抜群で、1匹いるだけで水槽が華やかに映える種です。

水槽導入初期は、やせやすかったり、病気にかかりやすかったりすることもありますが、2~3週間経過後の水槽環境に落ち着いた頃には餌食いも良くなり、病気に対する抵抗力も強まるので、ハギの中では珍しく丈夫で飼育しやすいです。

キイロハギの飼育難易度:易しい

※2021年6月12日、最新情報に補足、追加更新しました。

キイロハギの性格:温和

全長:最終成魚サイズで15cm~20cm前後「水槽の大きさによる」

   最低飼育サイズ:60cm×30×36水槽

単独飼育なら45cm×30×30でも可

   ただし、水量の少ない水槽だと水の汚れるスピードが早く、水質や水温変化の影響が大きいので60cm水槽~がオススメサイズ。

キイロハギの値段:1万~2万円が相場

※近年ハワイ便からの国内輸入が禁止となった為、販売価格が超高騰しました。

現在はカミハタのブリードものや国内採取「小笠原産、沖縄産など」が主に販売されています。

ブリードものの供給が安定すれば価格は落ち着くでしょうが、しばらくは価格は高騰したままだと思うので

購入を検討しているなら、少しでも安く買える今がお買い得かもしれません。

キイロハギの各飼育ガイド

餌:雑食性だが、藻類など植物性の餌を好みます。

  基本人口餌に慣れ、最終的にどの個体も人口餌に餌付きます。

主食:植物性の餌であるひかり藻類、メガバイトグリーン

副食:メガバイトレッド、フレーク餌など

主食から1つ、副食から1つの計2種類を毎日与えてあげると健康に活き活き育ちます。

またキイロハギは藻類を好んで突くので、たまにウミブドウなどのキイロハギが好むマリンプランツと呼ばれる海藻類を与えてあげると栄養面とストレス軽減により、人口餌だけで飼育するよりも免疫力が向上し病気にかかりにくくなる様です。

注意点

キイロハギは慣れれば丈夫なので、ライブロックやサンゴ水槽で一緒に飼育できますが、藻類やライブロックを突く性質があります。

満腹でも、キイロハギの習性で突くものなので、ライブロックや藻類にゴミや腐敗物「ざっくり言うとデトリタス」が溜まっていると一緒に口にしてしまうので、水槽内のレイアウト全般にゴミが付かないように、水槽内全体に水流が行き届き、デトリタスが溜まらない環境を用意してあげる必要があります。

キイロハギの混泳

キイロハギは基本的に温和であり、体格がある割には攻撃性が少ないので、どの種類とも仲良く暮らせます。ただし、同じ水槽内にキイロハギが先に生活していた場合、どの種類の海水魚を新たに導入しても数日間は威嚇したり、追われたりする可能性はあります。

しかし、ルリスズメ類などよりはしつこく追い回したりする攻撃性は少ない様です。

姿、形が似ているチョウチョウウオとは初対面に小競り合いをすることもありますが、数日もすれば、お互いに仲良くすることが多いです。

ゆいいつ注意が必要なのは、同じハギ同士「特にタン系」の混泳です。

同種のキイロハギ同士やパープルタンなど色違いで種族が同じものは喧嘩します。

例外としてナンヨウハギとは上手くいくことが多く、ほぼお互い無関心で平和に暮らすことが多く、最終的に成魚サイズでも飼育可能な大きな水槽「90cm水槽以上」を用意できるのであれば、混泳相手として適しています。

水質・水温

キイロハギは水槽導入時は水質に多少敏感なこともありますが、環境に慣れれば丈夫で、急激な変化でなければ問題なく耐えられます。

水換えも一般的に言われている頻度・水量交換であれば、問題ないです。

浅瀬に住む種類なので高水温にも比較的強く、穏やかに上がる水温であれば30度ぐらいまでなら平気で、瀕死になるような大きなダメージはみられることなく過ごせる様です。

※ただ高水温になると海水水槽では特に酸欠になりやすいので、水温には耐えれても息が出来ずに弱ったり致命傷になる可能性はあるので、エアレーションはしっかりしておく必要があります!」

逆に低水温には耐性が低く、20度を下回ったりすると成魚でも、あっさり☆になったりするので、高水温よりも低水温にならないように冬場は必要十分に温められるヒーターを使用する、ヒーターの故障がないように毎日水温をチェックするなど、しっかりと水温管理するようにしてください。

スポンサーリンク

注意点

キイロハギはサンゴを突かないのでソフトコーラルやミドリイシなどのサンゴ水槽で飼育できますが、一部のソフトコーラルやサンゴはハダムシなどの寄生虫が繁殖しやすい為、キイロハギにも被害が及ばないように注意が必要です。

キイロハギの病気

キイロハギはハギの仲間の中では基本的に丈夫であり、病気にもかかりにくい種ですが、幼魚の時期や水槽導入初期は病気にかかりやすくなります。

丈夫になる目安は、自宅の飼育環境に慣れ、しっかり落ち着いた頃「だいたい3~4週間以上経過後」からは病気にも強くなります。

カクレクマノミやデバスズメダイなどと比べると病気にはかかりやすいと言えますが、デリケートなツノダシやチョウチョウウオ類、同じハギの仲間のナンヨウハギと比べると病気にかかりにくく丈夫です。

また白点病など病気にかかってしまった場合も若魚~成魚サイズであれば病気への抵抗力も強くなるので、治療中の体力も比較的あります。

注意が必要なのは水槽導入初期と幼魚時期

8cm以下の幼魚、10cm以上ある大きめの個体でも自宅水槽に導入してからの2~3週間は餌食いが少食だったり拒食したりすること、ストレスなどから病気への抵抗力も弱まるので、病気に注意が必要なのは、この時期です。

またキイロハギが病気にかかりにくい種類といっても、同じ水槽内の混泳相手が病気にかかっていたり、劣悪な水質環境で飼育していれば病気にかかったり、他魚からもらったりするため、キイロハギを生涯健康に育てようとするならば、基本的な海水魚飼育を守り、病気にかかりにくい混泳相手を選ぶことが大切です。

基本的な海水魚飼育の例で言えば水換えを何か月もしなかったり、逆に半分以上水換えを一気にしたりと急激な水質の変化を起こすこと、水槽内の砂掃除やフィルタースポンジやろ材を必要以上にマメに掃除することなど、これらは病気を招く原因になるので、気を付けてください。

キイロハギはルールを守って飼育すれば初心者でも十分飼育できる魚なので、クマノミや気の強いスズメダイの混泳相手、海水魚飼育のステップアップなどにオススメなので、興味があれば、ぜひ飼育に挑戦してみてください(^^♪

スポンサーリンク