カクレクマノミの飼育、飼い方、育て方②「病気、混泳について」

海水魚
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病気について

カクレクマノミは病気に比較的強くかかりにくい種ですが、ストレスやケンカで傷が出来た時や免疫力が低下した時には病気にかかりやすくなります。よくみられる病気としてはトリコディナ病、リムフォスティス病、ウーディウム病などがあります。

白点病にかかることもありますが、上記3種もカクレクマノミに多くみられる病気になります。

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治療法

トリコディナ病「カクレ病」

購入してから数日~数週間以内に最もよくなりやすい病気で、ブリードではなく野生のカクレクマノミの場合は、かなりの高確率で発症します。

見た目は体表や各ひれに白い膜が薄っすらと張る様になるのが特徴です。

カクレクマノミに発症した場合、通称カクレ病と呼ばれ、一般的に言われるトリコディナ病の原因である原虫が顕微鏡でも確認されず、細菌性の病気の可能性が高いといわれています。一般のものと比べ、症状の進行が早く、他魚よりも重症になりやすい恐ろしい病気なので、早期発見・早期治療が原則です。

初期症状

胸ひれや背びれの先、体表に白っぽく薄っすら膜が付いている

食欲が無く、ふらふら泳いでいる

ヒレがピンと開いておらず、水槽底や角のすみっこでじっとしている

末期症状

ヒレや体表が白く濁り、濃く膜が付いている

ヒレを完全にたたんでいて全体的に痩せている

頭を上げたような格好で力なく泳ぐ

体表に粘膜が浮き出し、白くなっている

末期症状であれば、治療が難しく完治するのに時間がかかるので、初期症状のうちに異常を見つけ、低比重治療や薬浴治療を行います。

低比重は1.014~1.016の比重調整、薬浴はグリーンFゴールド顆粒、エルバージュを規定量より薄めて使用します。

※淡水浴を推奨している飼育ガイドも多いですが、輸送後の間もない弱っている個体や末期の衰弱しきった個体には負担が大きく、病気よりも淡水浴のダメージが深刻で☆になるケースもあるため、そのような場合オススメできません。

※白点病やウーディウム病などの治療法は別記事で紹介していますので、ご参照ください(^^♪

混泳について

カクレクマノミはスズメダイの仲間の中では基本性格が穏やかなタイプなので、多くの海水魚と混泳しやすいです。

クマノミ同士の時、相性が悪ければ餌の取り合いでケンカしたり、突いたりすることはありますが、ルリスズメや小型ヤッコ同士のように激しくケンカしたり、ずっと追い回し続けるようなことは少ないです。

大きな混泳トラブルが起こる例外は、水槽内にイソギンチャクがある場合です。

カクレクマノミはイソギンチャクがあると同種同士で激しく取り合いをしたり、他魚にも攻撃的になるので、平和な水槽環境を作るにはイソギン無しの飼育がいいです。

そもそもイソギンチャク自体の飼育難易度が高く、☆になるとかなり水を汚すので無しの飼育の方が上手くいきます。

オススメは同サイズのナンヨウハギやハタタテハゼ

注意点

生きものなので、個体によっては気が強いものや弱いものがいたり、あまりにもサイズが違いすぎるもの同士である場合「例:クマノミ4cmに対しデバスズメ8cmなど」は喧嘩リスクが高まる為、混泳相手はできるだけサイズの大きさを揃えて、時おり様子をみながら隔離したり増やしたり対処するようにしてください。

カクレクマノミとサンゴとの飼育

カクレクマノミはサンゴを突いたり食べたりしないので、問題なく共生できます。

ただ、ソフトコーラルでも人気であるスターポリプやウミキノコ類と一緒に飼育しているとクマノミがイソギンチャクと勘違いして、触手に体を擦りつけたり、ポリプの中に潜り込んで住み家にしたりしてサンゴの方が弱ってしまうことがあるため、その辺は注意が必要です。

イソギンチャクとサンゴを同じ水槽に入れるとイソギンチャクの触手の毒でサンゴがやられてしまう為、一緒の水槽に入れることは避けた方がいいです。

必ず改善できる策ではないですが、水槽内にクマノミが入れる塩ビパイプを沈めてあげたり、ライブロックで隠れ家を作ってあげると、そこを隠れ家とし、サンゴを触らないようになることもあります。

今回紹介した他にもたくさん情報を記載した飼育ガイド本を楽天ブックスで販売しています。

通称カクレ病と呼ばれるクマノミ特有の病気や繁殖方法、ペアの作り方など、非常に盛りだくさんの内容を載せています。

販売ページでは、掲載内容を説明文にて書いていますので、ぜひご覧になってください(^^♪

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