ハタタテダイの飼育「餌付け、混泳、病気治療について」

海水魚
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見た目はツノダシに似ていますがチョウチョウウオの仲間になります。

すごく丈夫で飼いやすいため、ツノダシの代わりとして飼育する人も多い人気種です。

概要

全長:横幅20cm以上、背ビレ30cm以上「体長高含む」
適応できる水温:22~29度
生涯飼育できる水槽サイズ:単独飼育:60cm×45cm
             混泳飼育:90×45以上「最低サイズ」

クマノミなどとの混泳:可「注意点は記事後半に後述」
サンゴとの混泳:食べるためオススメしない

餌について

食い意地が凄いので雑食性で食べれそうなものなら何でも口に入れます。
餌付けも容易で、慣らさなくても簡単に人工餌を食べてくれることが多く、餌付けに苦労はしないので、初めて餌付けに挑戦する練習にもピッタリの海水魚です。

どの海水魚もそうですが、成魚に近いサイズであるほど餌付けは難しくなります。

ハタタテダイは幼魚サイズでも丈夫な海水魚なので、初めて飼う時は口先から尾ひれまでの体長が5~10cm以内のサイズのものがオススメです。

逆に水面に落ちたものは何でもすぐに食べようとするので、水槽の手入れなどで誤って食べたらマズイもの「ゴミや塩だれの欠片など」を落とさない様に注意が必要です。

フレークでも粒餌でも好きなものを与えてあげてください。

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混泳について

チョウチョウウオの仲間なので、どの海水魚とも平和に過ごせますが、ハタタテダイの仲間同士や同じ体表柄、体型が似ている海水魚に対しては攻撃的になることがあります。

ハタタテダイはヒラムシや白点虫など寄生虫を食べるものも多く、水槽内に付着しているもの、海水魚に付着しているものも食べてクリーニングしてくれることがあります。

その習性を他魚が攻撃されたと感じて怯えたり、ケンカに発展することもあるので、ハタタテハゼやシマヤッコなど大人しい海水魚、ツノダシやハシナガチョウなど見た目や柄が似ているものとは、なるべく混泳させない方が良いです。

慣れれば大丈夫ですが、混泳初めの数日~数週間は小競り合いするので、ストレスで衰弱したり病気になったりする可能性があります。

クマノミやデバスズメなど他グループのものなら小さくても基本問題なく混泳できますが、ハタタテダイが泳いだ時に尾ヒレや背ビレがゆらゆら揺れるのを餌と勘違いして突かれることはありますので、餌は空腹にさせないよう、みんなにまんべんなく行き渡るようにしてください。

病気について

チョウチョウウオの仲間の中ではトップクラスに丈夫なので、病気になりにくく、特にチョウチョウウオに多い白点病にはかかりにくいです。

もしかかってしまっても体力があり、食欲も凄いので、自分の免疫力で治癒することも多いです。ただ水槽の環境が病気になりやすいものであると、治ってもまたすぐに病気にかかってしまうので、普段のエサにラクトフェリンを混ぜて与える、水槽内にフコイダンやクロマジェルを添加し病気になりにくい免疫力と環境を作るのがオススメです。


腸内環境を良くし、魚本来の免疫力を向上させます。

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水質浄化作用で水を常にキレイにし、底砂の中のヘドロ汚れも減少させる効果が報告されています。


水中の病原菌・ウイルスを吸着し病気にかかるリスクを減らす効果があります。

生涯飼育について

ハタタテダイはナンヨウハギほどではないですが、よく食べるので比較的成長が早めです。
名前の由来にもなっている長い旗は成長と共に長く伸びていくので、高さがある水槽での飼育が求められます。

生涯飼育するためには最低サイズで60×45×45サイズの水槽が必要になります。
他の海水魚と混泳させるのであれば将来的に90cm以上の水槽が必要になるため、大きな水槽が絶対必要になることを把握したうえで飼育しなければなりません。

また大食感なので水をとても汚すし、フンを大量にするので外部式フィルターなどの密閉された濾過器は目詰まりを起こしやすいです。

↑大量のフンで目詰まりした水槽内の例

上記では、水質はキレイですがフィルターの目詰まりで白く濁って見苦しくなった水槽の例です。

この例では吸水パイプに何も付けていないために、フンや餌の残骸を吸い込んで目詰まりを起こしています。
大食感の海水魚を飼う時はフィルターが目詰まりしない様に吸水パイプにスポンジを付けたり、ウールを巻き付けることをオススメします。

このような目詰まりを起こした濾過フィルターで手入れせず放っておくと目詰まりして酸欠になった嫌気層から硫化水素「温泉の硫黄」が発生し、バクテリアも生きものも全滅させるので、手入れや管理は絶対に怠らない様にしてください。

違う話で寄り道しちゃいましたが、要は大食感で大きく育つので広い水槽と手入れが多く必要になるということです。

ハタタテダイ自体は丈夫で長生きの海水魚ですが、大きくなるにつれて手入れが増えるので、掃除を怠ってフィルターが目詰まりしたり、水換えを長い間怠って水質悪化が進ませて水質の急変から☆にさせないように注意して長生きさせてあげてください(^^♪

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