ベタに必須の飼育用品の選び方、飼育準備について

熱帯魚・ベタ
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近年非人気のあるベタはワンコインで買える安さと簡易な飼育ケースで飼える手軽さで、メダカや金魚に匹敵するほど飼育される機会が多くなった熱帯魚です。

流通して販売されているベタは正式にはトラディショナルベタと呼ばれるもので、青や赤、白など全身メタリックカラーに長くたなびくキレイなヒレが特徴的な熱帯魚らしい魚です。

このベタは観賞用にヒレを人工交配で長く伸ばした改良品種であり、原種のベタとはヒレが短く筋肉質で肉厚のある体型をしています。

原種のベタはタイが原産地で闘魚として有名であり、タイの池や水たまりなどでも生息できるほどの強健さを持っており、そこからベタは丈夫であると認識されています。

しかしトラディショナルベタは観賞魚用として改良してきたことによって、体型はスマート、ヒレは長くなったことにより消化器官が弱く、便秘になったり、ヒレが長い魚にかかりやすい尾ぐされ病などの病気にかかりやすくなっているので、病気にならないように健康に長生きさせるためには、ある程度の飼育設備は必要になります。

ベタに必要な飼育用品

飼育ケース
濾過機器
水中ヒーター「サーモ式が望ましい」
水質調整剤

手鏡「フレアリングミラー」

飼育ケース

ボトルや金魚鉢、プラケースでも飼育は出来ますが、泳ぐスペースが狭いと消化器官が弱り便秘になったり、拒食になることがあるので、出来れば30cm水槽ぐらいは用意してあげたほうが長生きします。難しければ最低でも容器の大きさ※がベタの全長の3倍「ヒレの長さは含まない」は確保してあげてください。
※幅、奥行き、高さ、全ての大きさが全長の3倍

上記の条件をクリアしているベタ専用の飼育ケースも販売されているので、それで飼育する人も多いです。

しかし、出来れば大きめの水槽を!
ベタはメダカや金魚のように簡易的に飼うことは出来ますが、タイ原産の外国の熱帯魚なので、水温や水質の急変が起こりにくい環境を用意し、自由に泳げるスペースを作ってあげた方が運動不足の解消、便秘予防になるため、大きめの水槽を用意してあげるのが望ましいです。これは病気予防にも繋がります。

用意出来るのであれば、10L以上の水量は確保出来て、泳ぐスペースも十分に確保できる30㎝ぐらいの水槽がオススメです。

エアーポンプや濾過器がセットになって売られている金魚飼育セットなどが個人的に安価でお得なので、オススメです。

これぐらいなら専用の水槽台も必要なく、リビングの机などに気軽に置いておけるので、置く場所にも困りません。

インテリア性を重視するのであれば、30㎝のキューブ型水槽や、20cm程度の小さな幅でも高さがある20cmのハイ水槽なんかでも水量、泳ぐスペースが補えるので良いでしょう。

用意できるなら水質維持、環境の急変を起こしにくい60cm水槽など、より大きな水槽が、もちろん良いです。

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濾過機器

単独飼育なら投げ込み式濾過器「金魚のブクブク」なんかでも良いですが、今後繁殖を考えているのであれば、スポンジフィルターがオススメです。

繁殖した時、生まれたばかりの稚魚が吸い込まれないし、手入れも楽、スポンジの網目が細かくバクテリアが大量に住み着くので濾過能力も高いです。

単独飼育であれば他にも外掛け式フィルターなど安価で手軽なものでも良いでしょう。

水中ヒーター「サーモ式が望ましい」

夏は必要ありませんが冬には必要です。
春や秋も日中と夜間で気温の変化が大きいため、病気になりやすくヒーターを設置した方が良いです。
今日ではベタ用のヒーターなんかも販売されていますが、繁殖の際には28度と比較的高い水温が必要になります。
繁殖成功を目指すのであれば温度調節ができるサーモスタット式のヒーターを用意してください。

水質調整剤

水道水には消毒のためにカルキや重金属が含まれています。
そのまま使用するとベタには毒なので、カルキ抜きや添加剤などでベタが暮らせる水を作ってあげなくてはなりません。

カルキ抜きと重金属を無害にするアクアセイフ、ベタの水作りにベタセーフを使ってあげると良いと思います。

フレークでも粒餌でも基本口に入るサイズであれば何でも食べてくれます。
しかしフレーク状の餌では食べた時に空気が体内に入りやすく体内に餌が溜まりにくい為、粒エサがオススメです。近年ではベタ専用の餌もたくさん販売されているので気に入った物を与えればOKです。

ただベタは消化器官が他の魚より弱く便秘や病気にかかりやすいため、ビフィズス菌や乳酸菌など整腸作用が含まれた餌を選んであげると良いと思います。

手鏡「フレアリングミラー」

ベタは同じオスベタなどの外敵が近くにいるとフレアリングという威嚇行為をとりますが、単独飼育をしているとフレアリングを行うことが殆どないです。
ベタにとってフレアリングはヒレを美しく保つためにも健康維持のためにも必要不可欠な行為なので、週に2~3回は人為的に誘発させてあげなければなりません。
隣越しにオスベタを用意すれば容易にフレアリングさせれますが、1匹だけ飼育している人が大半なので、その場合は鏡を見せてあげて、写った自分の姿を見てフレアリングさせてあげると良いです。

鏡であれば何でも良いですが、ベタ専用のフレアリングミラーが販売されているので、使いやすいですよ。

まとめ

今回はベタ飼育に最低限必要なものを記載しましたが、しっかり環境を整えてあげるほど、飼育はよりしやすくなるので、底砂を敷いてあげたり、流木や水草を入れてあげたりして部屋に馴染むようなインテリア・アクアリウムにすると、オシャレだしベタにとっても、より良い環境になると思います。

ベタの繁殖に関する記事やフレアリングに関する記事なんかも書いているので、繁殖を考えている方、家のベタが鏡でフレアリングしないとお困りの方は解決できるかもしれないので、ぜひ読んでみてください。

フレアリングの記事はこちら

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