お祭りで取った金魚を元気に持ち帰る、飼育する方法

メダカ・金魚
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花火大会や地域のお祭り、初詣など屋台が並ぶと必ずと言っていいほど見かける金魚すくい。

子供の頃やデートなどで誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。
お子さんがいる家庭では、ほぼ確実にねだられる金魚すくいの金魚。
短命に終わることが多いことから長生きさせたいとの需要が多かったので、私なりに落とさないで飼育する方法のポイントを記事にしてみましたので、知りたい方は参考までに見てみてください。

金魚すくいの金魚が短命になりやすい理由

すでに弱っている

縁日の屋台で泳いでいる金魚はプラ船と呼ばれる狭いケースの中で大量の数が泳いでいるため、匹数に対する水量が足りておらず酸欠ぎみで、おまけに水がたいへん汚れているため、すでに弱っていることがほとんどです。


同じ容器に少なくとも300匹以上は泳いでいるため、排泄や呼吸で水は汚れ、水中の酸素は不足しているうえに、すくうために四方八方からポイに追いかけられるため衰弱するのは当然ですよね。

本来健康な金魚でも1cmにつき1Lの水量の飼育が基本である為、本来金魚すくいのケースで泳いでいる全ての金魚が泳げる容器を用意しようと思えば1tの水量が最低でも必要になります。
なので、まず1つめの理由は、すでに弱っているからです。

餌切りをされている

2つ目の理由は輸送される全ての魚はビニール袋や小さいジッパーなどの少ない水量で運ぶためにエサ切りをされているためです。


これは水量が多いと重量が大きくなるため配送コストが高くなるので、できるだけ安くおさえるために水の量をギリギリ生存できるくらいの量に制限しているのです。
餌を与えると必ず排泄物が増える為、袋に注いだ少ない水量でも水が汚れにくい様に出荷数日前から餌切りをしているのです。

大きい金魚であれば1週間くらいは餌を食べていなくても大丈夫ですが、店に並ぶ子赤と呼ばれる小さい金魚は元々体力も低く、出店に並ぶ頃には何日も餌を食べていない状態なので、ポイで追いかけ回されたあげく体力が底をつき力尽きる確率が高くなっているのです。

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持ち帰る小さな金魚袋でトドメをさしている

1つ目の理由で金魚の大きさ・匹数に対する水量の基本の話をしましたが、すくった後に持ち帰る金魚を入れた袋の水量を考えてみてください。
1Lどころか500mlも無いでしょう。
例として3匹すくったとします。
その金魚の大きさが2cmとして3匹を同じ袋に入れると2cm×3=6Lの水量は最低でも必要になります。
金魚を持ち帰っている袋は、この必要な水量の1/10もありません。
多くすくえて5匹を入れると必要な水量の1/20未満です。
よほど近所の祭りでも無い限り、家に着くまでに生命の危機、上手く生存しても翌日、数日以内には☆になる金魚が出るでしょう。

いかに丈夫な金魚でも息が出来ない、アンモニアという毒素で埋め尽くされた水の中では平気でいられません。
なので、金魚すくいですくった金魚を☆にさせず、もれなく元気に飼うためには、これら3つの原因から来る衰弱を改善させる方法を取ればOKです。

前置きが長くなりましたが、以下に紹介。

金魚すくいの金魚を元気に持ち帰るコツ3選

持ち帰る袋は1つにまとめないで、個別に分けてもらう

まず最大の原因である持ち帰る袋を一つにまとめずに、金魚1匹ごとに1つの袋に入れてもらいましょう。
そして入れる水の量も袋の半分以上と多めに入れてもらいます。
5匹、10匹と数が多い場合は、いくつも袋をもらうことが難しいと思うので、2匹を1セットの袋にいれるなど、できるだけ小分けに出来るように入れてもらうと良いです。

酸素が出る石を持っていく

最初から金魚すくいをする予定があるなら、市販で売られている「酸素を出す石」を購入し、持っていきましょう。

水の中に溶ける酸素は空気中からは溶け込まない為、よく見かける金魚のブクブクのエアーポンプの様に、直接水の中で酸素を出す必要があります。
この酸素を出す石を使えば電気も道具も一切必要なく、水中にポトンと落とすだけで、12時間もの間、酸素を送り続けるので、金魚の酸欠による衰弱を防げます。
また酸素が継続的に出ることでバクテリアが酸素をエネルギーにして水をキレイにしてくれるので、水が汚れ続けるのも防いでくれます。
価格も1コインで買えて8個も入っているので、家に水槽を用意していないエアーポンプが無い状態でも3~4日はエアーポンプ無しで飼育維持することも出来るので、金魚すくいの金魚を生かすために必須のアイテムです。

プラケースに水を入れて用意しておく「車限定」

プラケースでもクーラーボックスでも容器であれば何でも良いのですが、とにかく水量5L以上入る大きめの容器を持っていくことです。
その容器に水道水を使用している場合は必ずカルキ抜きをしておきましょう。

カルキを中和した容器に金魚を入れるタイミングで酸素を出す石を入れて酸欠も防ぎます。
ただし、これは車でお祭りに行った時など、水をこぼさず容器を運べるものがあることが前提なので、徒歩や自転車などでお祭りに行った場合は2の酸素を出す石を持参してください。

自宅に持ち帰った後にすること、塩水浴!

無事家に着いたら水槽に水を入れ、先ほどと同様にカルキ抜きをした後に、金魚が入った袋を水面に浮かべ水温を同じに合わせます。
20分もすれば同じ水温になるので、頃合いになったら水槽の中に金魚を入れてあげてください。

確実に弱っていると感じた場合は必ず塩水浴を行う!

金魚が水面でパクパクする、ふらふら泳ぐ、左右にひっくり返るなど目で見ても明らかに弱っていると感じた場合は0.5%の塩水浴を行います。
0.5%塩水浴とは1Lに対し5gの塩を水に混ぜ溶かすことで、5Lの水量の容器なら25g、10Lの水量なら50gを水に溶かします。

本来の水槽で塩水浴を行うと塩分で淡水の濾過バランスが崩れ不安定になるので、バケツや別の容器に水を張って、その中で塩水浴を行うようにしてください。

塩水浴を上手く行うコツ

バケツなどの容器にカルキを抜いた水を張り、先に金魚を入れた後で、塩を投入していきます。
ドバっと入れるのではなく、金魚の様子観察をしながら少しずつ投入してください。
塩水浴を行っている容器の水は濾過させない様にフィルターなどは作動させず、酸素を送るエアーポンプだけで1週間ほど塩水浴させます。
濾過が働いていないことと塩分により水質悪化しやすいため、1週間の期間は毎日半分ほどの水を換えてあげてください。

例:5L「25g溶かした塩水」排水したなら、追加分も5Lで25g塩を溶かした水を入れる。

※減った分の水は同じ塩分に追加調整し、必ず容器の水温を測り、塩水浴中の容器の水と同じ水温にした新水を入れるようにしてください。

どちらの方法を使うにしても、すくった当日は衰弱と餌切りの影響で消化不良を起こしやすいので絶対にエサを与えない様にし、翌日から少しずつ餌を与えてあげてください。

まとめ

以上、短命になる理由3つ、元気にさせる方法3つにして御紹介しました。
こと細かく書けば、かなりの記事量になるため、ギリギリ読める量で、かなり効果的なものを抜粋して紹介しました。

確かに金魚すくいは夏の風物詩だし、お祭り気分を味わえるので楽しいですが、もれなく生かすのが難しく、すくってきた日から元気に戻るまでの1~2週間はペットショップなどで買う金魚より何倍も飼育が難しいです。

金魚すくいを楽しむのが目的ではなく、金魚を飼うのが目的であれば、通販やペットショップで同じ金魚が1匹20円~30円くらいの値段で売られているので、それを購入する方がずっとコスパも良いし、リスクが少ないです。

↑は10匹¥1500ですが、送料無料で保証付きなので1匹の単価自体はすごく安いです。

通販で生体を購入する時は買えば買うほどお得になるので60cm水槽以上の大きな水槽をお持ちであれば、20匹、30匹とまとめて購入することをオススメします。

金魚は身近な観賞魚ですが長年飼育すると30㎝近く大きくなりますし、上手に飼うと20年以上も生きる長寿の観賞魚なので、飼育する際は大事に育ててあげてくださいね(^^♪

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