成犬からでも失敗せずトイレを覚えさせる方法

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子犬の頃にトイレのしつけを済ませたのに排泄が失敗する様になった、散歩や外庭など屋外に出ないと排泄をしてくれなくなったという悩みを抱える飼い主さんが近年増加しています。

子犬の頃のしつけ方法は飼育書やネットでたくさん見かけますが、成犬のしつけ方法はどうしたらいいか解らないという飼い主さんに向けて、成犬からでもトイレを覚えさせられるという方法をいくつか紹介しています。

しつけ教室に通うと費用も重みます。
しつけ教室は、どうしてもダメだった場合の最終手段でとっておいて、まずはこの記事に書いている方法をぜひ試してみてください。

飼い犬が室内でトイレをしなくなる理由

結論からズバリ言うと、犬は外で排泄することを好むからです。
犬は子犬の頃は排泄回数が多くても、成犬になると、かなりの長時間排泄をがまんすることが出来るようになります。

犬種にもよりますが、1日あたり排泄2回~3回で済ませることも出来るのです。
これぐらい長時間トイレをがまんすることが出来れば、毎日の散歩で排泄を済ませることが出来ちゃいます。犬を飼育しているほとんどの人が朝・夕の2回で散歩させることが多いからです。

習慣化してしまえば、犬は散歩のタイミングに合わせてトイレを済ませてしまう為、室内では排泄をしなくなってしまうのです。

トイレシートの始末や粗相の心配をしなくていいので手間がかからなくて良いと思う方もいるかと思いますが、これが当たり前になってしまうと、雨の日であろうが台風が来ようが散歩しなくてはならなくなるし、体調を崩して動けなくなっても愛犬のために散歩をさせなくてはならなくなるので、いざという時にとてもたいへんな目に合ってしまいます。

高熱が出た、インフルエンザで寝込んだ、足を骨折した等、散歩が出来なくなるケースはたくさんあるので、なった時に本当に困ることになります。

では、いざという時に困らないために、成犬でもトイレをお家でする様にする、失敗なくトイレで排泄が出来るようにする方法を記載してきます。

①庭やベランダなどで排泄が出来るようにする

外に出れば排泄をするワンちゃんならこの項目は不要ですが、散歩中だけしか排泄をしない様であれば、まずは家の外に出れば排泄をするという風に段階的に慣らしていってあげてください。

なぜなら、散歩中に排泄をすることが習慣化した犬が、いきなり室内で排泄をするようにさせるのは非常に困難だからです。

具体的な方法としては、いつも散歩に連れていく時間が来たら、庭やベランダに連れて行ってあげて排泄させてあげるだけです。
しばらく待っても頑なに排泄しない様であれば、庭やベランダ周辺を散歩してトイレが出来るようにしてあげるのも良いです。

順序立てて進めていけば、余程のことが無い限り室内でトイレをしてくれるようになる為、まずは庭やベランダなど家の外ならどこでも排泄してくれるように慣らしてあげてください。

庭やベランダなど屋外で排泄してくれる様になれば、排泄のために散歩に行かなくて良くなるから、とても楽になるね。

②屋外のトイレシートの上で排泄出来るようにする

庭やベランダなど身近な屋外で排泄してくれる様になったら、次はトイレシートの上で排泄出来るようにしていきます。
トイレシートは屋内で使う物と同じ物を使用し、足裏でシートの感覚を覚えさせてあげてください。
格安のトイレシートでは尿漏れや臭いが抑えられないことが多い為、高吸収で速乾性があり、消臭力のある様な、ある程度しっかりした信頼のあるトイレシートがオススメです。

もちろんトイレシートを置いただけでは、いきなりその上で排泄出来るようにはならない為、外でよく排泄している場所の上にトイレシートを置いて、その上で排泄出来るようになるまで何度も挑戦してください。

犬は足裏の感覚や嗅覚「匂い」から排泄行動に移ることが殆どである為、トイレシートに愛犬が排泄した尿をつけたり、土を少量被せたりして排泄しても良い場所、普段排泄をしている場所だと覚えさせてあげてください。

なお、オス犬で普段足を上げて排泄している場合は、なかなかトイレシートの上で排泄は難しいかもしれません。
そんな時は、まずはトイレシートで排泄をさせることを優先して、マーキング用の立てかけ式のトイレシートを使って、上記の方法を試してみてください。

排泄時、排泄のコマンド「声掛けや合図」があれば排泄しそうなタイミングでコマンドを言い続けることで、排泄の行動とコマンドが結び付き、愛犬が排泄の合図=排泄をしても良い場所と覚えることにつながります。

最初のうちは上手くいかず時間がかかるかもしれませんが、焦らず気長に出来るようになるまで練習してあげてください。

そして、偶然出来た時は思いっきりオーバー気味に愛犬をほめてあげてください。

これと同時に一口サイズでも良いのでオヤツをあげると、より覚えやすくなります。

あまり大量に与えたり高カロリーなものを与えると健康に良くないし、肥満につながるので、小さいサイズのオヤツが毎日でも与えやすくオススメです。

③室内のトイレシートの上で排泄を覚えさせる

屋外のトイレシートの上で排泄が出来るようになれば、最後は室内のトイレシートの上で排泄出来るように慣らします。

トイレシートの上で排泄しているから室内でも一発成功する!とは限らないので、もし失敗しても決して怒らない様にしてください。

怒ってしまうと恐怖や不安を倍増させ室内で排泄してはいけないと犬に思いこませてしまうので要注意です。

室内でトイレ練習を開始する場合、最初は少しでも外の環境と近い玄関や窓際などで練習していくのが良いです。

そこでもできるようになったら、その後は家のいろいろな場所で練習させることで、周りの景色や環境に左右されることなく「シートの上がトイレだ」という認識ができるようになっていきます。

上記で紹介したトイレコマンド「かけ声」で排泄出来るようになっている場合は、ここでも排泄する時に声かけしてあげてください。

これまでの段階を経て、最終的に本来してほしい場所にトイレシートを置くことで、そこがトイレで排泄をしても良い場所と習慣化させることが出来るので、あきらめずに根気よく慣らしていってあげてください。

トイレシートがあれば場所を選ばずトイレするようになれば、長時間の外出でも安心だし、体調が悪くて寝込んだ時も余計なことを気にせずに身体を休めることが出来ます。

犬も人間と同じ様に、一度習慣化されてしまったものを変えるというのはとても大変なことで、時間もかかります。

覚えて習慣化するまでに早くて数週間、平均数か月~半年はかかると思います。
それまでの間、何度も粗相や上手くいかないことも多々あると思いますが、愛犬と二人三脚で辛抱強く頑張ってみてください(^^♪

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