体表や各ヒレ、エラ付近にモコモコした半透明の吹き出物が出来、それが徐々に大きくなってくる病気です。
飼育魚に発症した場合、急死したり一刻を争うような致命傷になる事は少ないですが、エラ付近に出来てしまうと進行した場合呼吸困難により窒息することがあります。
判断目安
初期症状としては白点病のような小さな点であることが多く見分けがつきにくいですが、白点病と違い、白い点が日毎に大きくなってくること、体表についている場所が時間が経っても移動せず同じ場所にずっとあることからリムフォであると判断します。
治療の有無
ごく小さなものは自然に外れる事もありますが、重症になるどんどんと範囲が広がっていき、最初は胸ビレだけだったのに尾ヒレにも発症、背ビレにも発症と面積が増えてきます。この場合は放っておくとエラに移った場合に窒息し呼吸困難で死亡することにつながるので治療する必要があります。
原因
病気の原因はウイルスです。
飼育魚の免疫力が低下したり、新規の海水魚を水槽内に投入したり、水質悪化からウイルスに感染し発症することが多いです。
治療法
主に2つの方法があり、1つは低比重+魚病薬で治療、2つ目はヨウ素添加です。
他にも淡水浴、スカンクシュリンプやホンソメワケベラなどクリーニング生体に掃除してもらう方法もありますが、確実ではないことと対象魚が弱っている場合、クリーニングすることで追い打ちをかけるので、上記2つの方法がオススメです。
低比重+魚病薬の治療法
水槽内にイソギンチャクやサンゴ、無脊椎動物「カニ、エビ、貝、ヒトデ、ケヤリムシなど」ライブロックを入れていない水槽であれば低比重+魚病薬が第一選択です。低比重は1.014、魚病薬はGFG、エルバージュなどを規定量の半分~1/3を使用する白点病治療と同じ目分量で行います。
魚体にダメージが少なく、早期に治る可能性が高いです。
※海水魚のみ水槽でも低比重に弱い魚「ハナダイ、ジョーフィッシュなど」は不可。
ヨウ素添加治療
この方法はサンゴやイソギンチャク、無脊椎動物、ライブロックなどが水槽内にあり比重を下げたり、魚病薬が使えない場合に有効な治療方法です。
ヨウ素の添加治療も多くの飼育者から効果があったという報告があるので、治療効果は高いようです。
ただ注意点として、即効性が無いので、2週間以上の長期戦になること、添加量が多すぎると生体にとっては毒になるので、規定量を守り、慎重に扱う必要があります。
ヨウ素は自然界でいう太陽光殺菌のようなもので、適度な量は免疫力や治療効果を高めますが、多すぎると毒になり☆になります。
記載されている用法、用量を守り正しく使用してください。