結論から言うと、毎日小まめに餌の食べ残しやフンを全て取り除くこと。これが最も水を汚さず、水質維持に効果的な方法だと長年の飼育経験と治療経験から感じました。
では、どういう風な環境にすれば、毎日残さず取り除けるのか、そのことを含め、題名に関連する内容を記載していきます。
また、記事の最後には、これら原因を全てまとめて解決できるアクアリウムにとって魔法のようなアイテムを紹介しています。
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底砂の敷き過ぎ、レイアウト物の詰め込み過ぎないこと
底砂を厚く敷き込み過ぎると水や空気の通りが悪くなり嫌気層が出来て、そこにエサの残骸や排泄物がたまったり、硫化水素が大量に発生し、一気に地獄の様な水中環境を作ってしまいます。
また粒が細かいものほどキレイに映えますが汚れもたまりやすくなります。
パウダー状のものなんてキレイな反面、汚れの蓄積がすごく、砂も舞い上がりやすいため水をとても汚しやすくなるので、メンテナンス管理がマメに出来て苦にならない人でなければオススメしません。
人工物のレイアウトを配置し過ぎるのも掃除が行き届かなくなり、汚れが蓄積してしまいます。
これらからレイアウトは掃除が行き届く範囲で配置、底砂は砂利ぐらいの大きさで1~2cmくらい薄く敷くのがオススメです。
淡水魚の場合は長期間掃除を放置していた砂で無ければ掃除しても問題ないため、水草を埋めるのなら上記の倍ぐらい敷いて、水草を植えるところだけ盛るようにすると良いです。
注意点として飼育魚の数が多い水槽に水草を多量に入れるのは危険です!
光合成をしない夜間は魚と同じ呼吸法のため、入れすぎて翌朝全滅したなんてこともあるので、植え込み過ぎに注意してください。
過密飼育を行わないこと
水を汚す一番の原因は過密飼育です。飼育魚が☆になっていく理由も元をたどれば過密飼育が多いです。
なぜ過密飼育だと数が減る、病気になりやすいかというと大量に餌を与えること、排泄物が増えることはもちろん、魚同士のケンカやいじめによるケガ・ストレス、溶存酸素の不足があるためです。
金魚やメダカ、飼育の容易な熱帯魚なんかは緩やかな水質悪化やPH低下には、かなり強く、PHショックやヒーターの故障事故などを起こさない限りは、そうそう落ちません。
そんな丈夫な魚たちが病気になる、数が減っていくということは上記のことがたいてい原因です。
争いをするイメージのないメダカや群泳する熱帯魚「テトラ、グッピーなど」ですが、数十匹と数が増えるほど、弱い者は追い回されたり、相性の悪い同士ケンカをします。
水質悪化している水槽内でケガやストレスが大きいと、そこから病気感染を起こすため、飼育魚を病気にさせない、落とさないためにも飼育容器のサイズや水量に合った妥当な匹数で飼育することをオススメします。
飼育魚が多い場合、水中の酸素不足も深刻になる!
魚が呼吸するのも、バクテリアが汚れを分解する為に必要なエネルギーも水中に溶け込んだ酸素「溶存酸素」で行います。
つまり水中の生き物の生命線であり、濾過によって水をキレイに維持するのも、この溶存酸素が必須だということです。
バクテリアを増やすのも働かせるのも、この溶存酸素量に左右されるので、水中には常に豊富な溶存酸素がある状態にしなければ水質浄化能力は落ち、みるみる水は汚れます。
この溶存酸素は水中で発生した酸素でしか水に溶け込まないので、増やすためにはエアレーションや水流を発生させて水の中に空気を取り込まなくてはなりません。
ただ気泡の大きい泡であるほど、すぐに水面に浮かび空気中に放出されるので、エアレーションの1つや2つでは、ほとんど溶存酸素量は増えません。
なので水槽サイズよりも大きいエアーポンプや吐出口が多いものなどを使ってエアレーションの数を増やすor後述するファインバブル使用がオススメです。
エアーポンプのメリットは手軽で費用が安く済むことですが、デメリットとして作動音が大きいことと泡の勢いで水流が発生するため、幼魚や飼育魚によっては疲弊の原因になることです。
毎日、残餌やフンを人為的に除去するのが最も簡単で最も水を汚さない方法である
題目の通り、毎日ゴミを取り除くことが最も簡単で水換えや掃除の手間を減らす最大の方法だと思います。
網やスポイトなどで餌の食べ残しやフンなど目に見える汚れだけを除去すれば良いだけなので、時間もかかりません。
そうすれば濾過槽内に汚れもたまらないため掃除の手間も大幅に減るし、水換えの頻度も通常回数の半分以下で水質を維持できる様になります。
減ると言っても、ろ過器のスペック、水量、飼育魚の数にもよります。ただ普段の管理より水換えや掃除の手間は圧倒的に減ることは事実です。
水換えのタイミングが分からない場合は水質検査で判断します。
上記の様な簡易的なもので十分です。
上記に加え、濾過フィルターの排水溝にゴミが吸い込まれない様に網目の細かいスポンジなどを取り付けるのもオススメ。
その場合は、1~2か月に一度、スポンジだけをそっと外して、水槽外でよく洗浄し、再度取り付ければ交換する必要もありません。明らかにボロボロになった時だけ新品と交換すればOKです。
Kyoは30cmメダカ水槽で100匹以上、150cm水槽でアロワナ混泳飼育をしていましたが、この方法で水換えは2か月に1回、濾過槽は1年に1回掃除でも水の汚れはほぼありませんでした。
掃除が手間ならファインバブルで全て解決!!
過密飼育をオススメするわけではないですが、魚が群れで泳ぐ風景や多くの種類の魚を1つの水槽で飼いたいのは、アクアリストの性です。
そこで、Kyoは水中に長期的にとどまるファインバブルを使うことを強くオススメします。
ファインバブルを水中で使用すると、かなりの恩恵が得られます。
・溶存酸素が常時必要十分に補給される
・ゴミや不純物が濾過にかかりやすくなり、より水がキレイになる
・ビブリオやエロモナスなど常在細菌の数が減り、これらの病気になりにくくなる
上記の効果で、過密飼育がしやすくなる、底砂の汚れを気にしにくくなる、水換えや濾過槽の掃除頻度も減らせます。
さらに嫌気層が出来て硫化水素が発生しても曝気「エアレーション効果」により好気性微生物が活発に働き、硫化水素を窒素に変えて空気中に放出するため水中の毒素を失くすことが出来ます。
空気の8割は窒素で出来ているので、水槽から放出されても人に被害はありません。
代表的なものだけでも、これほどのメリットがある良い事づくめのファインバブルですが、もちろんデメリットもあります。
それは、購入費用が高いことです!
エアレーションなので電気代は小銭程度ですが、購入する初期費用が大きくかかります。
なので、アクアリウムにそこまでお金をかけられない場合は、ミラブルが非常にオススメです。
ウルトラファインバブルは偽物や非正規品に十分注意してください!
上記は正規公式販売店の通販広告です。
ウルトラファインバブルは水中に数週間~数か月もの間、溶存酸素として残り続けるので、水換え用の注水に最適です!
研究によると水中の酸素量は空気中の1/30しか無いそうなので、長期間溶存酸素として水中に溶け込んでいるということは、とても大事なことです。
しかもミラブルであれば浴室で使う為、寒い冬でも暑い夏でも季節に関係なく年中、飼育水槽の水温と同じ温度の水を水換え用に用意できます。
さらに人間には頭皮や皮膚の汚れを落としたり、保湿で乾燥肌を防いだり、加齢臭が気になる方には、なんと加齢臭を減らす効果も高くあります!
他にも
・病魚治療では溶けにくい魚病薬も酸素と水圧でスッと水に溶かせられる。
・付属のスティックが塩素除去するので、カルキ抜きが不要になる。
・水道代が大幅に減り、その分の生活費が浮く
等々、この他にもたくさんのメリットがあります。
↑GFG顆粒と人工海水をミラブルで水に溶かせた画像
特に病魚治療では薬害リスクを大幅に減らし、治癒回復率を飛躍的に上げるため、よく病気発症に悩まされる人にはミラブル所持は必須です!
普段の水換えや掃除、病魚や新規購入魚のトリートメントに使用するだけでも、ファインバブルがあるとたいへん助かります。
病魚は呼吸苦になりやすく、魚病薬も薬剤成分が大量に酸素を消費します。
溶存酸素が豊富にあるのと無いのでは大切な愛魚を救う確率に大きな差が出ます。
デュフューザ―はファインバブルで無いことに注意!
よく聞くデュフューザ―はファインバブルではありません!
マイクロバブルやミクロバブルと宣伝されていますが、ファインバブルとは全くの別物なので混同しない様に注意してください。
溶存酸素増加量はウルトラファインバブルが最強です。
kyoの水槽部屋は海水魚飼育がメインなので、ファインバブルを毎日使いますが、淡水魚の飼育にも、たいへんオススメです!
高価な魚を飼っている、酸素不足や水質に敏感な観賞魚や水中生物を飼っている方には、その効果を知ってほしいので、購入してぜひ使ってみてください(^^♪
最後に
記事後半は溶存酸素の必要性について中心に述べましたが、ファインバブルは濾過フィルターの様に水質浄化する機能はありません。
あくまで溶存酸素を増やして濾過能力を向上させるものなので、濾過フィルターとしてファインバブルだけを設置することは避け、濾過器と併用して、お使いください。