ミステリという勿れが面白い!女性に大人気の理由と物語の魅力を紹介!

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久能が持つ物事の本質を見抜く力が人生の本質を暴く、そして読者の悩みも解決してしまう!

「ミステリと言う勿れ」に惹かれる大きな魅力の一つに整が発する数々の名言があります。

主人公は物事を多方面の角度から捉えていて、人々が常識だと思っている事についても根本から覆す視点で話してくるんです。

いくつか例にあげてみます。

1.真実は一つではないという言葉

出典:ミステリという勿れ

あの有名な少年名探偵とは真逆の言葉ですが、この言葉は物事の芯を実に捉えているんです。

なぜなら真実と言うものは受け取る側の解釈一つですから。

人によって正義は違うし、物事の捉え方も無数にある。

よって、人によってその人にとっての真実は変わるんです。

例えば相手が連続殺人犯で自分が襲われたとします。

その後、正当防衛で殺人犯を殺めたとしたら、他者はそれぞれどう思うでしょうか。

どんな利用があろうと人を殺めたのだから罪に問うべきだという人とこれは仕方のないことだから罪に問うてはいけないという人に分かれますよね。

これはどちらも否定できないし、間違っていないことです。

ということは、この時点でもう2つの真実が出来上がってしまっています。

だから、真実は一つでは無いんですね。

「うーん、なるほど」となっちゃいます。

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2.事件以外、読者の悩みさえも全て解決!

事件が起こった中、話し合いの中では当然、各登場人物たちのアリバイや関係性、動機に繋がりそうな日常の不満や愚痴、人間関係のストレスなども出てきます。

こういった現実社会にありきたりにある解決が難しい問題も主人公は解決してしまいます。

第1話から一つ例をあげると、夫婦げんかが多い若い警察官が「オレはゴミ捨てもするし、家事を手伝ってるんだから、少しは感謝してほしい」と、妊婦の妻に対し、愚痴をこぼします。

ここで、すかさず久能はこう言います。

「ゴミ捨てって……どこからですか?」と。

うちからゴミ捨て場までですよ――と当然のように池本巡査が答えると、主人公はこう返します。

ゴミ捨ては「家中のゴミ箱のゴミを集めること」から始まり、生ゴミや排水口の掃除をし、分別をし、ゴミ袋のストックも確認し、ひとつひとつまとめることが面倒であり、ゴミ捨てなんだ―と。

集まったゴミをまとめ終わった袋を運ぶだけでは、ゴミ捨てとは言えないと伝える主人公の言葉は、お膳立てされたゴミ袋を運ぶだけの男を見事論破します。

「それで感謝しろって言われても、奥さん身体がしんどいんじゃないですか」

ゴミ捨ての話一つから「どこからですか」という切り返しで意表を突き、なぜ奥さんは不満があるのか、怒っているのかという「妻の心の中の主張」を論理立てて説明することで、ゴミ捨て旦那はやっと問題の本質が感情論でないことに気づかされます。

双方の主張と問題への答えが、スッと納得させられる。

 物事を多方面から見える久能は、漫画の中のキャラにも、外の読み手にも目からうろこな正論を論理的に話し、心のモヤモヤをスカッと気持ちよく解決してくれます。

お互い正しいと思って主張することも凝り固まった自分の常識で考えず、あらゆる角度から考えるべきなんだよと。

家族間でも友人間でも、物事は多方面から見て、自分だけの正論を押し付けては解決しないんだよと教えてくれます。

まさに主人公の名前通り「苦悩が整う」わけです!

結論・まとめ

最初にミステリーと言い切れない漫画だと私は言いました。

それは、これまでの記事紹介から、この物語は「ミステリではない」=ミステリーを解決するだけのマンガではないことを作者は伝えたいんだと思います。

主人公の整くんを中心に登場人物たちがそれぞれの立場でひたすらおしゃべりを続ける「ミステリ仕立ての井戸端会議」というのが、この作品の本質なのかもしれません。

だから、この作品は『ミステリと言う勿れ』。

そして、この極上の「おしゃべり」を読みハマらないということ勿れ。

私達が普段当たり前に思っていた事への矛盾や自分を苦しめている常識を根本的に覆し、

指摘をしてくれる哲学的な至極漫画。

「事件」も「謎」も、さらに読者の「悩み」さえも、きちんと解決してくれるので、ミステリー好きの方はもちろん、興味ない方もぜひぜひ読んでみてください(^^♪

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